遥かなる物語 ツイン男性の過去世 永遠の愛 古代エジプト
遥かなる物語 古代エジプト
二人が出会った
遥かなるかこの時
二人は出会ったとても暑い国だった
乾燥した土地だった
そこで二人が出会った
初めて出会った時
彼があなたを見つけた
魂の奥底から湧き上がる思い
いとおしい
その時から
彼の瞳には彼女しか映らなかった
二人は出会った
彼女は初めて彼を見た時
不思議な安心感を感じた
今まで感じたことのないような安心感だった
けれど
二人を引き裂くものがあった
それは二人にはどうすることもできない障害だった
彼女は神殿に使えるべきものだった
彼女は処女でなくて上がらないならなかったのだ
そして
自由に物事を選べる立場にもいなかった
清らかで
美しかった
彼は彼女を愛した
この愛は他の女性への思いとは比べようがなかった
次元の違う愛だったからだ
彼はいつも彼女を見ていた
彼女も彼を見ていた
お互いがお互いを想っていても
それを確認するすべはなかったのだ
苦しんだ
ともに触れ合いたいと思いそれぞれに苦しんだ
二人のつながりを求めたが
どのようなつながりも知ることはできなかった
どれほど苦しんだだろうか
夜も眠れない日も続いた
泣きながら眠った日も続いた
人を恨んだこともあった
相手に怒りを感じたことも
憎しみを感じたこともあった
どれほど苦しんだだろう
数え切れないほどの昼と夜を乗りこえ
あるとき心が澄み渡った
生きていてくれるだけでいい
幸せでいてくれるだけでいい
自分がその側にいなくとも
相手が幸せであれば
それでいい
それでよかった
ただ愛している
何も望まない
ただ愛している
この想いは誰にも理解されない思いかもしれない
それでも心の奥底から愛している
この想いが
相手に届かなくとも
不思議と心の奥底で絆を感じる
いつの世にか再会をしよう
愛している
あなたに幸あれ