遥かなる物語 ツイン女性の過去世 永遠の愛 中世ドイツ
永遠の愛
あるツイン女性の過去世 中世ドイツ
あなたはまだ子供だった
美しいドレス
美しい宝石に憧れ
自分より身分の高い男性との結婚を夢見ていた。
あなたは
とても美しく
これを誇りに思ってもいた
そして、
その美しさはあなたの夢をかなえてくれることを確信し
いつも
笑顔で優雅にふるまっていた
ある祭りの日
あなたは高貴な家の子息の目に留まった
その子息は、心からあなたを愛してくれた
あなたは身分違いを超え
結婚をしたのだ
幸せだった
ほしいものがすべて手に入った
愛してくれる高貴な夫
美しいドレス
美しい宝石
贅沢な生活
本当に幸せだった
でも
ある時気づいてしまった
何かが違う
何か足りない
何かが違う
今までの幸せな日々が色あせていった
そのような中
ある時
あなたは出会った
視線に気づき
あなたは振りかえった
そこには一人の騎士がいたのだ
目が合った瞬間
時が止まった
あなたは見つけた
あなたが求めていたもの
それは
彼だったのだ
彼はあなたの前に膝まずき
忠誠を誓い
あなたの手にキスをした
この時からすべてが変わった
あなたの目には、彼しか見えなくなった
人目を忍び
密会し、愛しあった
その様子にあなたの夫はすぐに気づき
あなたを監視し、城に閉じ込め
嫉妬にとらわれ
激しくあはたを求めた
彼との連絡は途絶えた
ある時
噂で彼が死んでしまったことを聞いた
会えなくなった後
街を追放されたのだ
そして
遠い町でのトーナメントにおいて
まるで死に急ぐかのような戦い方をし
亡くなったそうだ
彼がいなくなっても
あなたの愛は変わらない
愛している
心のどこかで
彼と再開することを感じている
その思いだけが
あなたの心の支え
いつまでも待ち続ける
どれほどの時がかかろうとも
今度こそ、二人で生きていく
永遠に
愛している